2007年6月 2日 (土)

歴程初夏の朗読フェスティバル

Sinpei1 歴程創刊同人草野心平

明日はいよいよ第1回歴程初夏の朗読フェスティバルの当日である。2月の同人会で「歴程web」の立ち上げと朗読会の開催が決まってからというもの、世話人を引き受けた荒川純子・芦田みゆきさんの二人は、ずっと準備に奔走してきた。二人のフォローをかってでた川口晴美、北爪満喜さんとわたしの5人で、会場探しからら始まって、同人への告知、参加案内、チラシ作り、宣伝、ほかもろもろのいろいろな細かいことまで、メールで逐一話し合い、何度か集まりをもって、5人の知恵を出し合った。その合間に、荒川・北爪さんは「歴程」誌の3.4.5月号を編集して刊行し、関は4人のアドバイスを受けながら「歴程web」を立ち上げた。実によく働いた4か月間だった。 明日は九州や東北から集まった22人の同人が朗読する。年一回の定期イベントにするべく、成功に向けてせいいっぱいの努力をしたと思う。さあ、明日は思う存分楽しもう。

みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

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2006年10月22日 (日)

明治神宮

R0010375 今日は快晴の明治神宮に父母の付き添い。秋の大祭奉祝、短歌大会に応募した母の短歌が選ばれたのである。本殿での古式ゆかしい献詠の儀式を眺めることができた。選評や講演もあって1日盛りだくさん。昨日の疲れが出て、居眠りしていました。

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2006年10月21日 (土)

晩翠賞

R0010326_1 仙台文学館で晩翠賞贈賞式。受賞作品は和合亮一さんの『地球頭脳詩篇』思潮社刊。おめでとうございます。和合さんの詩は勢いがあってとても好き。ところが和合さんは他のイベント出席のため受賞式に出られず、かわりに?息子さんが挨拶した。実に立派だった。わたしは3年前から一次選考にかかわることになって、8月は200冊近い詩集を読む。いやいや、勉強になります。

三千年 六千年 九千年に一回実る
それぞれの柿を食べ尽くし
金の仁丹を噛みつくし
目の前で如意棒を振り回し続けている 丸裸の
無数の猿どもはいくら何でもやりすぎだ
浴室では千匹の猿が洗髪している
私はただの柿を足の指で剥いています

(和合亮一『地球頭脳詩篇』「復讐」部分)

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2006年8月29日 (火)

歴程夏の詩のセミナー終了

Yasuo 講演 入沢康夫氏

歴程夏の詩のセミナー 今年のテーマは「詩と旅」である。1日目は毎年楽しみにしている入沢康夫氏の自作詩解題。 今年は詩「水辺逆旅歌」について、芭蕉の「おくのほそ道」冒頭の俳文から始まり、ある雑誌に書いたという詩に関するエッセイを紹介し、かつ詩行の裏にこっそりしのばせたさまざまな引用の秘密を解き明かす。行を追うほどに、ラフカディオ・ハーン、ランボー、芭蕉、李白、夏目漱石などの故人の旅姿が二重写しになり、めくるめくタイムトラベルを体験したのである。

(かうべ)に皿持つ「川子(かはこ)」の好物を
  (瀝青(ピッチ)も熔け出す夏といふのに)
凍えさせる
づたづたにする
凍えさせる
づたづたにする
(入沢康夫「水辺逆旅歌」部分「海燕」7月号より。
( )内は原詩ではふりがな)

歴程夏の詩のセミナーが無事終了。

参加の皆様、ほんとうにありがとうございました。また来年もお目にかかれますように。

セミナーに参加するようになって4回目。人様の前で話をするとなると、それに頭がいっぱいになって、このごろ夏は休んだ気がしない。でも今年は金子光晴に集中することができて勉強しちゃった。よかった。この内容は後日"rain tree"にまとめるつもりです。

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2006年7月29日 (土)

歴程夏のセミナー

Rimg0952 草野心平日記刊行記念・歴程・夏のセミナー
《詩の旅(創ることと壊すこと)》   

2006年歴程夏のセミナーの案内を「詩の催し盛りだくさん」に載せました。

参加申し込みの正式な担当は新藤凉子さんですが、ネットには住所と電話番号は載せません。お問い合わせや参加してみたい方はごえんりょなく関富士子にメールをくださいね。

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2006年7月16日 (日)

FARM朗読会

Asami

もう1週間経ってしまったが福間健二さんたちの朗読会、楽しかった。
今金山麻美さんのタンザニアのエッセイ集『星降る夜は緑の匂い』を読んでいる。
若い女性がアフリカにあこがれて単身旅行し、現地で生活して20年近く。
これはすごいことだなあ。
麻美さんの弾くイリンバの優しい音色と、その母、財部鳥子さんが読む「アーメッドの雨期」を思いながら。

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2006年7月 2日 (日)

第10回東京ポエケット

Mihon Rimg0942 Poeket2 Poeket3 Poeket4 Poeket5_1 Poeket6 Poeket7 Poeket9 Poeket8_2

江戸東京博物館

詩が好きな若い人たちがいっぱい。一生懸命な、はつらつとした、不安げな、いろいろな顔を見た。楽しかった。詩を書いていても、詩人たちが仲間という気はしない。なぜかいつも独りぼっちな気分なんだけどね。だからうれしいんだ。忘れない。若いあなたたちのこと。

公式HP 東京ポエケット

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2006年7月 1日 (土)

東京ポエケット

Photo 今日の収穫 茄子・大葉・ピーマン・獅子唐・ミント2種・立葵に似たハーブ・インゲン

明日は毎年恒例の東京ポエケット。両国は江戸東京博物館で、午後2時から7時半まで開催しています。皆さまぜひぜひおいでください。"rain tree"のブースを見つけたら声をかけてくださいね。関富士子の近刊詩集『音の梯子』『植物地誌』を即売します。それから関富士子の幻の処女詩集『螺旋の周辺』1977年刊も数冊持っていきます。このあいだ押入れを片付けたらお化けのように現れたので・・・。もちろん"rain tree"紙版もあります。所属同人誌「歴程」もバックナンバーをそろえてお待ちしております。

詳しくは"rain tree"詩の催し盛りだくさん

東京ポエケットは、今年で10 6年目(7月8日訂正)になった詩の展示即売会である。友人のヤリタミサコさんや川江一二三さんの努力で続いている。出展数50以上、お客も去年は数え切れないくらい、数百人の方々がいらしてくださった。継続は力なり、と格言を言ってみたくなる。

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2006年2月14日 (火)

「詩歌句」に投稿してください

詩と短歌と俳句の総合雑誌『詩歌句』の夏の号から、詩の部門の投稿欄「詩苑」の選考をすることになりました。選者は中上哲夫さんと吉田加南子さんとわたしの3名。大役ですがいっしょうけんめい読ませていただきます。もしよかったらぜひ投稿してみてください。

夏号の投稿締め切りは2月末です。投稿には『詩歌句』についている応募シールが必要らしいのですが、今回に限り、選者推薦用の原稿用紙を預かっています。雑誌は高くて買えないけど、投稿はしたいという方はメールをください。わたしは本来、雑誌を買わなくては投稿できないというシステムはおかしいと思っているので、どなたでも推薦します。もちろん、選考には関係ありません。ただ、いいと思う作品を選ぶだけですけど。

それとは別に、詩歌句協会では、詩歌句協会賞の応募作品を募集しています。これはわたしはかかわっていませんが、一応お知らせ。

要項はhttp://www.hokumei.co.jp/sikaku.htm

これは未発表作品(同人誌発表は可)10篇。賞金が10万円です。わたしが応募したいくらいです。だめですか。これは要項では締め切りが1月末となっていますが、2月末まででも間に合うそうです。今からでもぜひ送ってください。一次選考に通れば、春号に作品が無記名で掲載されます。応募資格が「詩歌句協会員であること」となっていますが、協会員でなくてもかまわないらしいです。ただ、あとで入るように勧められるかもしれませんよ。

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2005年12月10日 (土)

日欧現代詩フェスティバル

夕方、九段下のイタリア文化会館へ。日欧現代詩フェスティバルの2日目である。今日は夜の部の藤井貞和や、エストニアの詩人、ヤーン・カプリンスキの朗読を楽しみにきた。入るとパーティが開かれているのでびっくり。サンドイッチを買っていったのだが、なんと飲み放題のワインとイタリア料理である。入場料2日通しで2000円でこれはお得!

藤井貞和さんの朗読は、はにかむようなとつとつとした語り口。朗々と謳いあげる詩人たちのあとでは、なんと優しくやわらかく激しく迫ってくるのだろう。

  だれかが沈む、だれかが、
  「沈む。」
  と言うと、だれかがほんとうに沈む。
  (藤井貞和「斜め上から」部分)

カプリンスキさんは、きれいな銀髪の背の高い紳士だった。茶系統のスーツで決めて、かわいらしいリズムのあるエストニア語で詩を読んだ。

  わたしは詩を書いている。
  私は、今日は日曜日だ、と書いている。
  雪が溶けている、と。水がぽたぽた落ちている、と。
  風が吹いている、などなど。

  (ヤーン・カプリンスキ タイトルなし部分)

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