花嫁
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京都を出て米原で乗り換え岐阜へ。一族郎党と落ち合って長良川河畔のホテルへ。休む間もなくロープウェーで金華山に上り、岐阜城のレプリカの展望台から四方を臨む。蛇行する長良川と揖斐川と木曽川が流れる美しい街だ。夕方から長良川に降り、船に乗って鵜飼いを見物する。ちゃんちきやりながら豪華なお弁当を愉しむうちに暗くなり、上流から鵜飼い舟がやってくる。松明に次々に薪を入れ、川面を照らすと、なんと大勢の鵜たちが水面を潜ったり浮いたりしている。みんな紐でつながれてその紐は鵜匠の手に集まっているが、鵜はあんなに騒いでいるのに、紐がこんがらからないのが不思議だ。ときどき一羽を引き上げると逆さにされ首を絞められている模様。わたしはいつだったか鵜の詩を書いたことがあったはずだが、どんな詩だったか思い出せない。ショーの後鵜たちは舟の舳先に並んで順番に紐を外してもらうのを待っている。とてもおとなしい。腹ぺこでこれからようやく餌にありつけるのだ。
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嵯峨嵐山駅の貸し自転車で渡月橋をゆるゆると渡っていたら、まったく偶然に松尾大社の女御輿というものに出くわした。白装束の若い女性たちが大勢、紅い御輿を担いで船に乗り込むところだった。元気な京都弁で騒いでいる。後に4、5艘の船が連なり、威勢の良いかけ声と太鼓を連打、爆竹を鳴らしながら大堰川を上っていく。わたしは山側の川沿いの道を一緒に上っていったが、船は2キロほどで引き返してきた。渡月橋の近くでしばし太鼓の奉納があった。昼に突然の土砂降りに見舞われ、わたしは近くのホテルに戻って部屋で雨宿り。あの御輿はどうなったか。大堰川の渡月橋のあたりは、源氏物語で光源氏の子を産んだ明石の君が住んだところ。3歳のかわいい盛りの娘を紫の上に渡さなければならない女の哀れが抑えた筆致で描かれ、近代心理小説を読むような感興をおぼえるのがこの薄雲の巻である。雨は1時間ほどでやんだので、野宮神社に向かっていると偶然にオルゴール博物館を発見。100年前のオルガンほどもあるオルゴールやからくり人形のオルゴールなど、すばらしい音色をじっくり愉しんだ。カノンの曲が入ったイタリア製のアラバスターボックスを購入する。光源氏が六条御息所と別れる野宮神社あたりの竹林を登ったり降りたり。満員でトロッコ列車に乗り損ね、高級住宅の建ち並ぶ嵯峨野一帯をふらふらと自転車で散歩する。道路沿いのチキン丼ののぼりを見て遅い昼食。ビールと食後のラムレーズンアイスがおいしかった。化野の念仏寺まで足を伸ばす。
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あちこち出かけていかにも遊んでいるように思われそうだが、ほとんど仕事がらみ。この京都旅行はなりゆきだが、わたしとしてはようやくの純粋な休暇旅行である。うれしい、わくわく。折しも源氏物語千年紀とやらで、旅行案内は物語ゆかりの地が満載だ。京都駅から歩いて物語の舞台、六条院を思わせる?と言われる渉成園の庭を眺めてから路地をぶらついていたら、風に揺れるたくさんの提灯を発見。おしゃれな帽子をかぶった提灯屋さんが店先で提灯を作っているのであった。鴨川を渡って清水寺まで歩く。京都は残暑が厳しい。さっと降ってきたにわか雨に濡れて八坂の塔の坂を登る。源氏物語の中で桐壺の更衣と紫の上の葬儀が行われた六道珍皇寺に寄ると、なんと閻魔大王が開帳されている。目玉がぎらぎら光っている。地獄絵図の曼荼羅の説明を長々と聞かされて、ようやく清水寺へ。開帳されたばかりのご本尊3体。ろうそくの明かりで十一面千手観音を仰ぐ。手にロープが巻かれていて参拝客の前に垂れている。これを握って観音様と握手ができるというわけ。引っ張りすぎて倒れてきたらどうしよう。。。バスで京都駅まで戻り、JRで嵯峨嵐山まで20分。スイカが使えるのが便利である。
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